信号待ちの少年の口から真っ白な息が流れ出ている。
うっすらと積もった雪を踏みしめて、小学生二人が信号待ちしていた。
寒そうなそぶりも見せずに仲良く話している。
子供は強いなと思った。
少年の一人は、大きく「2」と書かれたゼッケンを付けている。
今日は学校でスキーかスケートの大会でもあるのだろうか。
車内の温度計は「-11℃」。
暖房はフル回転だが、私の体は縮まっている。
黄色のジャンパーを着た年配のオジサンが走って来るのがバックミラー越しに見えた。
手には赤い雪かき用のスコップと黄色い旗を持っている。
背中には交通安全協会と書かれていた。
信号に着くや、黄色の旗を振ってその小学生を招いた。
ひとこと二言声を掛けて、勢いよくポンッと背中をたたいて送り出した。
「今日は大会かい?がんばれよ!」とでも言ったのだろうか。
少年は白い息を吐きながら駆けていった。
by K.Terasawa
