演奏会と拍手
先月28日、チェコ国立ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会に出かけ、スメタナとチャイコフスキーを聞いてきました。
独奏はフレデリーケ・サイスというオランダの若いヴァイオリニスト。
上手かった~!
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、第一楽章が終わったところで会場内から拍手が湧き起こったのです。長野市での演奏会では珍しいことだと思います。私は初めての経験でした。
ストラディバリと並んで名器と言われるガルネリのヴァイオリンをオランダ国家から貸与されているという彼女。
演奏技術も素晴らしく、優しさと大胆さを併せ持った演奏だと思いました。
さて、オーケストラの方は、若い指揮者に率いられてのチェコの名門です。
チャイコフスキーの交響曲「悲愴」も第三楽章が終わったところで拍手が起きました。
拍手が起こってもおかしくないほど生命観に溢れた躍動的な演奏だと思いました。
聞いていて体がウキウキしてくるような感じを受けました。
全体にオーケストラは少しヴァイオリンソロの邪魔をしていたり、情感溢れる部分では少し物足りなかったりと、 若い指揮者故の部分も感じられましたが、スラブ民族の曲を見事に聴かせてくれました。満足しました。
チャイコフスキーの悲愴は、最後消えるように楽曲が終わります。
今回は聴衆の拍手のタイミングが一瞬早かった!これは残念でした。
音楽は演奏者と聴衆とが一緒に作ってゆくものだと思います。
楽章と楽章との間、拍手のタイミング、アンコール等々、楽員達の入場から退場までが演奏会です。
ひょっとしたら最後の拍手の瞬間が最も緊張する場面かも知れません。
なぜなら、演奏の善し悪しの評価が聴衆の拍手だからです。
ちょっとした聞き手のフライングが今までの感激を一瞬のうちにぶち壊してしまうと言うこともあるのです。
若い指揮者は、このフライングが少し気に入らなかったかも知れません。
一瞬、そんな表情が伺えました。
by K.Terasawa
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