Archive for 2010 年 7 月 2 日(金曜日)

「99のなみだ」

2010 年 7 月 2 日(金曜日) Posted in 総務部 | No Comments »

新幹線で東京へ向かいました。 列車の中で読もうと一冊の文庫本を鞄にしまい込んだのですが、本の選択を間違えました。 本のタイトルは「99のなみだ」。 「七夕の雨」から「恋しくて」まで12の短編小説を納めたものです。 強い日差しが窓から差し込んで、どの窓もブラインドを下ろしたまま。 新聞を大きく広げて読んでいるビジネスマン。男の子との会話を楽しむ家族。気持ちよさそうに寝ている人。時々通過して行く車掌さんと車内販売のおねえさん。 いつもと何にも変わらない車内です。 落ちついたところで本を開き読み始めました。読み進めていくうちにタイトルの通り涙がポロポロとこぼれ落ちてきました。 顔を上げられません。鼻水をズーズーすすりながら、上目づかいで辺りの様子をうかがい目にたまった物を手で拭い・・・ いやはや本の選択を間違えました。 いつもはビジネス書なのに、どうして今日はこの本を選んでしまったのでしょう。 ○幼くして逝った息子の病室を掃除する母親が見つけた短冊。教えてもらったひらがなで一生懸命に七夕の短冊に書いた子供の願い・・・ ○大好きなお母さんのために〝お母さんの笑顔〟を描いた男の子と、忙しさの中で子供にあたってしまうお母さん・・・ ○ビデオカメラに込めた父親の大きな愛と、嫁ぐ娘・・・ ○いじめにあって自殺を考えている中学生。死のうと上がった学校の屋上で出会った不思議な少女・・・ ○東京にいる母とこれから生まれてくる子供が元気になるようにと、疎開先の山形から一人東京にサクランボを運んだ9才の梢ちゃん。そして空襲・・・ 心に残る物語ばかり。 たっぷり涙を流せます。涙は曇った心を洗い流してくれます。 by K.Terasawa Read more..