挨拶は上から下から心から

今日はちょっと“ホロッ”とくるいいお話。
4月から新しく加わる仲間達を迎えるに当たって、もう一度心に留めておきたいことです。

中西玄禮さん(姫路市、大覚寺42代住職)のお話を紹介しましょう。
少し長い文章ですが頑張って読んでみて下さい。

=====
「拶は上から下から心から」

「挨」も「拶」も、もともと仏教の言葉で、
『挨』は叩く、
『拶』は開くという意味がある。
つまり「おはよう」と声をかけたとき、あなたは相手の心をノックしている。
相手が「おはよう」と返事をしたら、心が開いた証である。

こんな話がある。
短大を卒業したばかりの女性が会社に入り、男性の多い職場に配属された。
ただ一人いる先輩女性は30歳過ぎで、仕事は出来るものの、皆に煙たく思われている。

彼女が入社して、職場の男性は大いに喜び、ちやほやした。
それがおもしろくなかったのだろう、先輩女性は彼女を無視するようになり、仕事を全然教えてくれない。
「無視される」というのは辛いことだ。
先輩女性に無視され続け、もう限界だと思った彼女は、上司に配置転換を直談判した。

すると、上司は言ったそうである。
「なぜ彼女が君を目の敵にするか、わかるかい?君がねたましいからだけじゃない。君は職場の男性と話をするとき、横で聞いている僕もハラハラするようなことを平気で言っているよ。高校卒業後、一生懸命働いてきた彼女をどんなに傷つけているかわかるかい?」と。

そして、彼女にアドバイスしたそうである。
「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」と。

この女性はもともと頭の良い人だったので、上司の言葉の意味が分かった。
そして自分を変える努力を始めたのだ。
会社に行ったら、誰にでも「おはようございます」と自分から挨拶した。
職場を掃除したり、お茶碗を洗ったり、自分で仕事を探した。

だが、そうした努力をしても、一人だけ「おはよう」と返事をしてくれない人がいた。
例の先輩女性である。
心は閉ざされたままだ。
それでも彼女は「おはようございます」と声をかけ続けた。

ある日のこと、彼女が「おはようございます」と言いながら廊下を小走りしていたら、曲がり角で人とぶつかりそうになった。
彼女は思わず、「おはようございます。失礼しました!」と叫んだ。
相手も「ああ、おはよう・・・」と答えたそうだ。
それがあの先輩女性だった。

一度口をきいてしまうと、もう無視を続けることは出来ない。
その日から先輩女性は彼女と話をするようになった。
少しずつ仕事を教え始め、やがて任せるようになった。

いつしかこの二人は大の仲良しになり、一緒に食事をしたり、買い物に行くようになったのだ。
まるで、仲の良い姉妹のようだ。

こういう人間関係が築きあげられたきっかけは挨拶だった。
彼女は自分を変えることで、未来を変えたのである。
挨拶の大切さはどんなに強調しても、しすぎることはないと私は思う。
=====

さて、皆さんはどんな感想をお持ちになりましたか?

by K.Terasawa


You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

AddThis Social Bookmark Button

Leave a Reply