レシートと栞

1冊の本を探していたところ、古書ではありますがアマゾンで見つかりました。
なんと価格は1円。送料の340円と合わせて341円が請求されました。

翌々日、届いたものは表紙が少し傷み、読み込んだ感じがしました。しかも請求書の金額は0円になっているではありませんか。
「痛みは目立ちますが、本そのもの状態はわるくないのでお送りさせて頂きました。代金はサービスさせていただきます。」との添え書き。
「ラッキー!」
たかだか341円のことですが、とっても嬉しかったです。
確かに中身はページにいくつかの癖が残っている他はきれいなままでした。丁寧に読んでいたのだなと感じました。

そんな中、パラパラとめくっていたら1枚のレシートが出てきました。
セピア色に変色した感熱紙は1999年12月17日と日付の印字された兵庫県のスーパーマーケットのものでした。

豚バラ肉、酒粕、こんにゃく、ちくわ、低脂肪乳、人参、切り花・・・
締めて1322円のレシート。いったいどんな料理になったのだろうか?と想像をふくらませたのです。

ぐつぐつと音を立てている鍋の傍らで、しばし料理の手を休めながら読んでいたのかな・・・と想像してみました。
煮立った鍋が沸騰して吹きこぼれそうになり、慌ててテーブルの上にあったレシートをとっさに栞のかわりに挟みこんだのでしょうか・・・。

肝心な本の内容より、こんな所に興味を持つとは“変な奴”と自分でも笑ってしまいました。

by K.Terasawa


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