キリン
ある動物学者の観察記録である。アフリカの大地で動物学者はキリンを観察していた。
数頭のキリンが群れをなして木の葉をたべていた。
少し離れて1頭のリーダーらしきキリンが彼方にある茂みを見つめている。その茂みの中にはあたりを窺いながら休むライオンの家族がいた。
リーダーキリンは長い首を動かすことなく、じっと茂みを見つめ、目を離すことがない。
さて、傍らにはもう1頭のキリン。サブリーダーだろうか。
彼はリーダーキリンを見たり、リーダーキリンの周辺を長い首を回しながらしきりに見ている。
リーダーキリンは、茂みに潜むライオンの動きを注意深く見守っていたのである。何時なんどき襲ってくるかも知れない。家族が安心して食事ができるよう守っていたのだ。
側でしきりとリーダーキリンに注意を払っていたサブリーダーは、リーダーに襲いかかるものがいないかどうかと警戒していたのである。見事なチームワークだ。
こうして他のキリンたちは、リーダーを見るだけで安心して食事を摂ることできる。
さて、キリンの群れから少し離れた周辺には他の動物たちも沢山いる。家族で草を食べたり、ハイエナのように残飯をあさったり。彼らもリーダーキリンの動きを注意深く見ている。
首の長いキリンの動きを見ることで、ライオンなどの強敵の襲撃から自分を守っている。
誰が創ったか、自然界の営みは見事である。
by K.Terasawa
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