人の痛みがわかる人間
「涙の数だけ大きくなれる!」という木下晴弘さんの著書があります。
その中に「母の足」というサブタイトルで心をくすぐる文章が載っていました。
ある会社の入社試験で出された「母の足を洗う」という課題に対する学生の反応を記したものです。
実は同じような内容の文章を私は持っているのです。
今年の新入社員の研修でも扱いましたし、何年か前も当時の新入社員と一緒に読んで勉強しました。
読んでいて、目頭が熱くなる心打たれる文章なのです。
中西 玄禮氏(なかにし・げんれい 浄土宗西山禅林寺派・大覚寺42代住職)が2003年に何かの講演会で話されたものを文章にまとめたものですが、いくつかある話の中の最後の一つです。
ある会社の入社試験でのことです。その一部を紹介しましょう。
就職試験が始まった。この若者は最終選考まで残った。あとは最後の面接試験だけである。・・・(略)・・・
その後、課長が思わぬことを言った。「あなたはそのお母さんの背中を洗ってあげたことがありますか」と尋ねたのである。これには若者も驚いて、「小さいころは一緒にお風呂に入りましたが、成長してからは一緒に入っていないので、背中を洗ったことはありません」と答えた。
すると人事課長が「お願いがあります。一週間待ちますので、お母さんの背中を一度洗ってあげて下さい。そして、どう感じたか感想を教えにきて下さい。約束できますか」と。
さて、若者はどうしたでしょうか。
また、会社はなぜこのような課題を若者に与えたのでしょうか。
by K.Terasawa
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