ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
9月24日 ウィーンフィルハーモニー管弦楽団の演奏を聞きに行った。
半年前から楽しみにしていた演奏会である。
リッカルド・ムーティーを指揮者にヴェルディの2曲とチャイコフスキーの交響曲5番がプログラム。
ヴェルディの2曲は始めて聴いた。ウィーンフィルにとっても普段あまり演奏しない曲目らしい。
チャイコフスキーの5番はクラッシックファンにとってはお馴染みの曲。
館内に轟き渡るフォルテッシモのあとの一瞬の間・・・・。そして、ささやくようなピアニッシモのメロディーが続く。
緊迫した空気が会場内を覆う。
演奏する側と聴く側が「一体になっているなあ」と何度も感じた。
一瞬の静寂の間・・・
そのコンマ何秒の間、2100人を超える聴衆が、次にどんな音が流れ出てくるか待っているのだ。
期待を、込めて。
ウィーンフィルは裏切らなかった。
これまで幾度もこうしたコンサートに足を運び、感激を持ち帰ってきた。
「長野の聴衆はおとなしいなあ」と今までは思っていた。 が、今回は違った。
演奏が終わる。一瞬静まりかえった後、割れんばかりの拍手と「ブラボー」の嵐。
そして、アンコール。ここまでは同じ。
スタンディングオベーションで拍手を送る。
楽団員が舞台から袖に引き上げ始めても、拍手は終わらない。
聴衆が一人二人とステージに近寄って楽員に声をかけている。
「すばらしかったよ!」と言っているのだろう。
舞台上から楽員がいなくなってもまだ拍手は終わらない。
・・・・・・・・とうとう指揮者ムーティー氏が舞台に一人出てきた。
会場を埋め尽くした拍手が再びうねりをあげて響き渡る。
なんどもお辞儀しながら、やがてムーティー氏が私たちに向かって両手で「バイバイ」のジェスチャーをした。
名残惜しさを残し、この空間にいることの幸せを感じながら、ここで始めてわたしたちは帰路についたのである。
世界一の演奏の余韻を残しながら。
by K.Terasawa
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